昨日までと気がついたのは、一昨日。高い水準の舞台を東京で観ることできる「ナショナル・シアター・ライブ」にようやく間に合った。演目は『ヘッダ・ガーブレル』(イヴォ・ヴァン・ホーヴェ演出)。先日、芸劇で上演された『オセロー』の興奮が覚めやらぬ時期に、またしても挑発的かつ本質的な舞台でした。八分の入り。こうした重厚かつ洗練された演目を見たい観客が一定数いて、それを小劇場とはいえ上演するシネコンがあるのは救いです。ロイヤルバレエやボリショイのライブ上映もあって、一部の人気を集めているようです。
それにしても、舞台の映像化の技術があがってきたので、「本当のライブではない」と思わなくなっている。ただ、映像を観て劇評を書くかというと微妙な問題です。映像演出の技法についての評価がないと成立しないような気がしています。
上演期間が短いので「ナショナル・シアター・ライブ」には、いつも気を配っていなければ。新しいシーズンの演目発表は来年二月の予定と聞きました。
最終日に行くときっとだれか来ているだろうなと周囲が気になります。昨日も某公共劇場のプロデューサーと会って立ち話。海外との共同製作は盛んになった分、来日公演が手薄になっている現状について話した。
http://www.ntlive.jp/heddagabler.html