長谷部浩ホームページ

長谷部浩ホームページ

2016年7月9日土曜日

【閑話休題40】参院選の行方。最悪なシナリオにならないための投票

先週、大変慌ただしく過ごしました。来週もかなり予定がつまっています。まあ、学期末はいつもこんな騒ぎなので慣れっこです。
プロの仕事がよいのはもちろんですが、学部二年生が作った30分ほどの「赤鬼」取手版が、野田秀樹演出のコピーに終わらず、オリジナルな視点を打ち出せたのは、素晴らしいことで、学生たちの前では、照れもあって隠していましたが、本当に心が動きました。巧くやりたいという欲望を乗り越えて、人の心を動かす作品となったときに、ようやく表現という衝動は、正面から肯定できるのだと思ったりしました。私自身の文章家としての行く末来し方を含め、さまざまなことを考えさせる舞台になりました。学生のみなさん、ご苦労さま。
気に掛かるのは参院選。今日明日と蜷川幸雄さんの追悼文(少し分量がある雑誌のための)があるので、今日のうちに投票に行ってこようかと思います。私の家は投票所に近いのだけが取り柄なので、雨でもさほど苦になりません。現与党は争点となるのを徹底して避けているようですが、結果によっては改憲に向けて国が大きく舵を切るかも知れない大事な選挙。考え抜いた結果を投票に行こうと思います。
それにしても、「国政に送りたい尊敬する候補者」などいるわけもなく、情勢を読みながら「最悪なシナリオにならないがための投票」になってしまうのは、なんとも情けないことです。ただ、情けないといって投票行動を放棄してしまうのは、事態を悪化させるだけだと思うので、気をとりなおして行って参ります。