長谷部浩ホームページ

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2015年3月6日金曜日

【閑話休題3】魔法のランプ

昨日は歌舞伎座。『菅原伝授手習鑑』の通し。義太夫狂言の重い演目を昼夜通しで見るのはしんどい。
ロビーを歩いていたら、幕間に高校時代に古文をならった和角仁先生とばったり会う。三十五年ぶり。
思えば、蜷川幸雄が東宝で初演出した『ロミオとジュリエット』は、和角先生に連れて行っていただいたのだった。
日生劇場の三階席のチケットを私が買いにいったのを思い出した。
そのときから私が今の仕事につく準備がはじまっていたのだろうと思う。
もっとも、中学二年生のときに、唐十郎作・演出の状況劇場の芝居を上野の水上音楽堂に観にいったのが、自主的に観劇した最初の体験かも知れなかった。
お元気な先生のお顔を拝見すると、むかしの思い出が魔法のランプに触れたようによみがえってきた。いつか機会があったら昔話を書いてみたい。