長谷部浩ホームページ

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2017年8月13日日曜日

【閑話休題67】演劇ブログをはじめて2年半あまりが過ぎた。

このサイトを始めたのは、2015年の1月。あれから二年半あまりが過ぎた。月に2-3度の更新にもかかわらず、「全期間のページビュー」が、20万を超えた。

投稿にもよるが、一日2000ビューを数えることもある。

ブログには大勢の読者を抱えているサイトがあまたあるので、数字としては多くはない。

また、20万といっても、20万人が読んだわけではなく、リピーターは相当数いるだろう。

内容も歌舞伎・現代演劇に関する劇評と身辺雑記が中心で、専門的な内容のブログを愛読して頂き、感謝しています。

このブログを続けるに当たっては、さしたる困難はなかった。
歌舞伎の大立者から、仲介者を通して、「問い合わせ」という形で、やんわり抗議もうけたりした。また、また違う大立者のご家族から、時候の挨拶によせて「やんわり」抗議のお葉書をいただいたこともあった。

けれども、こうした抗議は、批評を続けている限り、かならず訪れる出来事で、格別、ブログだから受けたというわけではない。

仲介者となられた方には「注目されている証拠です」と慰められたが、確かに無視されているよりはよいとの考えもある。

けれども、このブログを、芝居の幕内、具体的には、俳優や演出、制作に向けて書いたことはない。



かといって、読者に親切になどと殊勝な心がけにも欠けている。

新作以外は粗筋も書かないし、歌舞伎役者の姓を書くこともない。難読と思われる用語も、よほどのことがないかぎり、ルビをふることもない。

ほとんどの文章は、それほど時間をかけずに書いている。
そのため誤植も散見し、六条亭さんはじめ、熱心な読者の方から、アップロードした直後にご指摘があり、とても助けられている。

私的なおぼえがき程度のものを大事にしてくださっていると思うと、
もう、少し続けようかなと励まされている。

この九月号から早川書房の『悲劇喜劇』で、400字詰め原稿用紙15枚の連載をはじめた。

初回はジョン・ケアード演出の『ハムレット』と野村萬斎演出の『子午線の祀り』について書いた。

隔月刊なので次は10月はじめに11月号が出る。

ここでは、八月納涼歌舞伎の『野田版 桜の森の満開の下』について書く予定でいる。

これからも、このブログでは速報性を大事にしたい。雑誌連載では、読みものとしての批評の可能性をさぐっていきたい。

みなさまどうぞご愛読をよろしくお願い申し上げます。