13日の土曜日から、全国の映画館で、シネマ歌舞伎の『喜撰』、『棒しばり』が上映されている。
昨日の東銀座東劇は、彌十郎、巳之助のふたりで舞台挨拶があったようだ。
このふたつの舞踊は、三津五郎家にとって、とても大切な演目だ。
『棒しばり』は、勘三郎との競演で繰り返し踊った演目で、ふたりが不在となってからは、
こうした記録映像のかたちでしか観ることが出来ない。
これまでシネマ歌舞伎を観てきて思うのだけれど、
劇場でのライブとはまた違って、
踊りの細部、身体の表情を観察すると意外な発見があることが多い。
なるほどなあ、こんなふうに成り立っていたのかと、
考えさせられることしきり。
時間を見つけてこの機会に、映画館の大きな画面で、
ぜひご覧になることをおすすめしたい。
また、三津五郎の『喜撰』『流星』『楠公』は、NHKからDVDが出ていて、まさしく名人の輝きがある。
入手困難にならないうちに、手に入れておくことをぜひおすすめしたい。