2016年5月3日火曜日

【閑話休題36】艶。寿南海先生の「黒髪」。

艶。

花柳寿南海先生の「黒髪」。

よくピナ・バウシュの例をとって、飛んだり跳ねたりすることが、踊りなのですかと講義で問いかけたりする。

寿南海先生は、最小限の動きだけれど、その柔らかさ、自在さは、到底若い踊り手は及ばない。ダンスとは何かを考えさせられる。
三十年くらい前に、晩年の武原はんさんの「雪」をこの大劇場で観たときのことを思い出したりした。

大きく動くこと、敏捷に動くことは、踊りの必要条件ではない。